
0570005040から何度も着信が...
一時期、私のスマホの着信履歴は、この番号でいっぱいでした。

PayPayカードの支払いが、どうにもならない状況になってしまっていた頃の話です。
それが一度、二度と重なるうちに、だんだんと膨れ上がって、気づいた時にはもう、自分の力ではどうにもできない状態になっていました。
PayPayカードからは何度も「0570-005-040」の番号から督促電話が掛かってきていました。
そうなると、やってしまうんです、ネット検索。
その番号を打ち込むと、画面には案の定、不安になるような言葉がたくさん出てきました。
「詐欺」「架空請求」「絶対に出るな」「すごく怒られた」…。
匿名で書かれた、本当かどうかも分からない話。
0570005040はPayPayカードのカスタマーセンター
ネットでは色々な憶測が飛び交っていますが、「0570-005-040」は、PayPayカードのカスタマーセンターの正規の電話番号です。
実際に私のところに届いた督促状にも、この番号がしっかりと記載されていました。

督促状に書いてある正規の番号だってことは、もちろん頭では分かっているのに、ネットの噂に惑わされて、私は電話に出ることができませんでした。
チェック PayPayカードからの督促!支払いが出来ない場合の対処法
ネットの噂で、どんどん怖くなっていく
「払えないって言ったら、人格を否定するようなことまで言われた」
「会社に電話するって言われたんだけど、本当かな?」
こんな書き込みを夜中に一人で読んでいると、もう冷静ではいられません。
ただでさえ「払えていない」という罪悪感があるのに、その上、電話口で怒鳴られるかもしれないなんて。
想像しただけで、心臓がドキドキしてしまいました。
法律事務所から「通知書」が届きました
そんな日々がどれくらい続いたでしょうか。
ある日の夕方、仕事から帰ると、郵便受けに一通の、見慣れない封筒が入っていました。
大きな封筒で、差出人には「弁護士法人みずなら総合法律事務所」と書いてありました。
ネットの画面で見ていた恐怖が、急に現実のものとして目の前に現れたんです。
チェック みずなら総合法律事務所から届いた「通知書」の内容はこちら
もう、言い訳はできない。逃げられない。
「もしもし…」勇気を出して電話を掛けてみると
何回かの、すごく長く感じるコール音。
繋がった電話口から聞こえてきたのは、想像していたどんな声とも違う、落ち着いた女性の声でした。
担当者
お電話ありがとうございます。
PayPayカードカスタマーセンター〇〇でございます。
私が「あ、あの…支払いが、遅れてまして…」と小さな声で言うと、相手は「ご連絡、ありがとうございます」と、優しく応じてくれました。
私がネットの口コミから想像していたような、怖い人ではありませんでした。
本人確認のためのいくつかの質問に答えた後、話は本題に入りました。
私は、一括での支払いが難しいことを、正直に伝えました。
担当者
さようでございますか。では、一度に全額は難しいということでしたら、今回はまず一月分を、来週の〇曜日までにお支払いいただく、という形ではいかがでしょうか?
思っていたより、ずっとあっさりとこちらの事情を汲んだ提案をしてくれました。
電話を切った後、どっと疲れが出て、安心したのを覚えています。
この経験から、本当に伝えたいこと
…と、ここで話が綺麗に終われば良かったのですが、私の話にはまだ続きがあります。
そして、ここからが、この体験談で一番言いたいことかもしれません。
親身になってくれた相手との約束を破ってしまったという事実が、何倍も重く感じられました。
再び、「0570005040」や、別の番号からの着信が始まります。
でも、もう私には電話に出る勇気はありませんでした。
優しく対応してくれたあの担当者のことを思うと、「合わせる顔がない」という気持ちでいっぱいになってしまったのです。
もし、約束した日に支払いができないと分かったら、その時は、怖いかもしれませんが、もう一度自分から電話をしてください。
「申し訳ありません、約束の日に支払えなくなりました」と正直に伝えるのです。
そうしないと、私のように、せっかく掴んだ解決への糸口をまた手放してしまい、さらに悪い状況に陥ってしまいます。
口コミサイトは、どうしても強い感情、特に「不満」や「怒り」を持った人の声が目立つようにできています。
私のように、丁寧に対応してもらって安心した人間は、わざわざ「親切でした!」なんて書き込みはしないものです。
もし今、かつての私のように、鳴りやまない電話とネットの噂の間でどうしていいか分からなくなっている方がいるのなら、どうか一度、あなた自身の耳で確かめてみてください。
もちろん、担当者によって対応は違うかもしれません。
それでも、話してみなければ何も始まらないのです。