
ある日、ポストに見慣れない大きな封筒が入っていました。
差出人は「弁護士法人みずなら総合法律事務所」
赤い「速達」のスタンプが押してあります。正直、心当たりがありました。
PayPayカードの支払いをずっと滞納していたためです。
見て見ぬふりを続けていた自分に、ついにきてしまった、と思いました。


「これからどうなるんだろう」
そんな不安が頭をよぎり、その日は落ち着きませんでした。
とりあえず、同じような状況の人がいないか、ネットで「みずなら総合法律事務所」と検索してみました。
この通知が届いたら裁判になってしまうのか?
まず思ったのは「このまま裁判になってしまうのか?」という不安でした。
ネットで「弁護士法人みずなら総合法律事務所」を検索しても、公式サイトのようなものは見当たりません。
ただ、よく似た名前の「札幌みずなら法律事務所」はヒットしましたが、通知書の住所とは違うので、別の事務所のようです。
そこで、「日本弁護士連合会」のサイトで調べてみると、確かにこの法律事務所は実在していました。
「お恥ずかしいお話ですがPayPayカードを滞納中です。みずなら法律事務所の弁護士さんから通知書が届きました。初めての通知書です。この場合一括返済を求められますか?」
「今日、みずなら法律事務所という場所から本日中に開封して下さい。と書かれた大きな封筒が届きました。今仕事中なのですが、家族からLINEが来ており、写真が送られてきました。…気になって仕事に打ち込めません。」
「速達」や「大きな封筒」といった言葉に、多くの人がプレッシャーを感じているようでした。
無視を続けると、どうなるのか?
みずなら総合法律事務所からの通知は、いわば「警告」のようなものです。
これを無視し続けると、状況はどんどんやばくなってきます。
PayPayカード側が本気で回収するために、裁判所に訴えを起こしてくる可能性も考えられます。
裁判所からの通知も無視してしまうと、当然ですが相手の主張が全面的に認められ、敗訴が確定します。
そして最終的には、裁判所の許可を得て、あなたの財産が強制的に差し押さえられます。
ある日突然、給料の一部が振り込まれなくなったり、銀行口座のお金が引き出せなくなったりするわけです。
通知書をよく読んでみると…
改めて通知書をよく読んでみると、ある一文が目に留まりました。
「貴殿と通知人との間のクレジットカード契約に関し確認させていただきたい点がございますので、通知人は一度貴殿からの連絡を頂きたく希望しております。」
ん?通知人が連絡を希望している?
差出人は「みずなら総合法律事務所」ですが、この文面を読むと、「通知人」とはPayPayカードを指しています。
つまり、この通知は、「みずなら総合法律事務所」がPayPayカードの代理として、「PayPayカードに連絡してください」と促すための内容でした。
まだ弁護士が代理人として正式に就いたわけではないってこと?
ギリギリの段階かもしれない。
チェック PayPayカード専用ダイヤルに電話を掛けた時の内容はこちら
一度目の電話と、守れなかった約束
電話をかけるのは緊張しましたが、担当者は事務的ながらも丁寧な対応でした。
正直に一括で払うのは難しいと伝えたところ、「では、まず1か月分だけでも」という話になり、それで一旦は了承してもらえました。
約束の日が過ぎると、私の携帯に何度も督促の電話がかかってくるようになりました。
一度約束を破ってしまった気まずさと、また怒られるのではないかという恐怖で、私はその電話に出ることができませんでした。
もう無理だ・・・専門家に相談する事にしました
鳴り続ける督促電話。もうどうしようもない。
自分一人で悩んでいても、状況は悪くなる一方です。
私自身、どの事務所に相談すればいいのか、費用はどれくらいかかるのか、全く分かりませんでした。